男のプライド寿司バトル

こんにちは。紳さんです。皆さんはこんな言葉をご存知ですか?

男に二言は無い・・・

今回はそんなお話をしようと思います。


僕には小学校の頃からの親友がいます。彼の名前はマッチー。

幼少の頃から二人で野原を駆けまわり、時には危険な遊びもしたりしました。

いわば共に男を磨いた仲です。

月日は流れ、一緒に遊んだりする回数こそ減りましたが、

互いの絆はけして弱くなることはありませんでした。


ある日、僕が久しぶりマッチーを誘って回転寿司を食べに行きました。

ちなみに二人ともボケキャラなので、ツッコミとしてハルキも連れて行きました。

さて、店に入り女の店員さんに席を案内された僕達は、

くだらない会話を交えながらも目の前のレールをゆっくりと流れる寿司に手を伸ばします。

これから始まる悪夢も知らずに・・・


僕はまず大好きなアナゴを取りました。

マサミチは大好きなイクラを取りました。

ハルキはこの店にアワビが無いコトを知り、いささか不機嫌です。

そんなハルキを横目に、僕とマサミチは寿司を口に運びます。



紳 「ああ〜。うめぇ、俺、アナゴだったらいくらでも食えそうだよ。」

マッチー 「ああ、俺もイクラだったらいくらでも食えるぜ。」

ハルキ 「・・・・・・・。」

紳 「俺、今日この店のアナゴ全部食う!

マッチー 「ああ、俺も流れて来たイクラ全部食うぜ!

ハルキ 「ぇ〜!?(笑)」



そんなこんなで始まった回転寿司バトル。

男に二言はありません。

次々に流れてくるアナゴとイクラ。

意地になってそれを止める僕とマッチー。

SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)の若林君でも、これほどのナイスセービングは不可能でしょう。

しかし、だんだんお腹もいっぱいになります。

さっきまで小川のせせらぎ程度に感じたレールの流れも

今や氾濫したアマゾン川の如く感じられます。

さらに、僕達の下流では

アナゴとイクラの大飢饉が発生。

下流のお客さん達は次々にアナゴやイクラを店員さんに注文しています。

だけど、そんな光景を見かけるたびに、


僕達の心は満たされていきます。


紳 「うわぁ〜、また来たよアナゴ。これで8皿目・・・」

マッチー 「さっきからイクラばっかり流れてる気がする。」

ハルキ 「俺なにか注文しようかな。」

紳「
あ、ついでにアナゴも注文して。足りないから。

マサミチ「ちょっと待ったイクラも全然足りない。」


もちろん、ウソです。二人のお腹は

通常ならありえない量のアナゴやイクラでいっぱい。

もはや、成人男性のアナゴとイクラの平均年間消費量を越えているかもしれません。

好きと言っても限度があります。さすがに僕達の食欲も限界です。

だけど僕らはくじけません。


そろそろ、この店のアナゴとイクラも無くなっていい頃です。


しかし、現実とは残酷なものでした・・・。


ハルキ 「・・・!! アナゴとイクラが4枚連続で流れてきた!!(笑)」


顔を見合わせる僕とマッチー。

そう、寿司の神様は僕達を掌で弄んでいたのです。

しかし、男に二言はありません。

とりあえず僕達は

全部とってから考える事にしました。


その頃、下流ではアナゴやイクラの注文が殺到。

そして僕達の目の前のテーブルは


もはや見たくもないような食べ物で埋め尽くされています


いっそ下流で飢えに苦しむ子供たちに分けてあげたいくらいです。

この店の厨房では、何故あんなに大量に流しているイクラやアナゴが注文されるのか

さぞ不思議に思っている事でしょう。

しかし、僕たちはそんな事を考えるだけで、


不思議と食欲が湧いてくるのです。


結局、3人で60皿近くの寿司をたいらげました。

しかも、その大半がアナゴとイクラ。

食べすぎで苦しみ悶える二人の男。





これを読んでるあなた、自分が男だと思ったなら二言は無いように・・・

責任感のある立派な男になりたいものですね。




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